2003年度の講義

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(注意:年度当初の予定であり変更は反映されていない)

環境科学 前期:コアカリキュラム
(木)2時限 A111
小泉教授(前半) 前半 (2−8回)は現代の環境問題について概説し、環境問題のうち化学要因に焦点を当て、毒科学を基礎にした健康影響の評価について学ぶ。 後半は健康を決定するもうひとつの環境要因である感染性病原体の疫学について学ぶ。感染症の歴史と現状、感染症疫学の基礎知識・理論、わが国の感染症対策などについて講義する。

学習到達目標(このコース終了までに修得が期待できること):
・ 環境問題の現代的課題について述べることができる。
・ 用量反応関係、LD50、閾値、種差および毒性学の簡単な基礎事項について述べることができる。
・ リスクアセスメントについて述べることができる。
・ 化学物質の規制の種類について述べることができる。
・ 感染症の現代的意義について理解する。
・ 感染伝播の生物学的基礎、理論的基礎について理解する。
・ 感染症サーベイランスの基礎と実際を理解する。
・ アウトブレイクの調査方法の基礎を理解する。
講義日程 **** 環境衛生学 (小泉) ****
1. 4月10日 導入(小泉・木原)
2. 4月17日 現代の環境問題 (2時限目)
3. 4月17日 環境汚染と生態系:影響とその役割(4時限目)
4月24日 休講
4. 5月1日 環境汚染による健康影響(1):健康被害の種類と汚染物質
5. 5月8日 環境汚染による健康影響(2):リスク評価
6. 5月15日 環境汚染物質:重金属―鉛、水銀、砒素、カドミウム etc
7. 5月22日 環境汚染物質:有機化合物―TCDD, PCB, ベンゼンetc
8. 5月29日 環境汚染の防止へむけて:規制と管理
**** 国際保健学 (木原)****
9. 6月5日 なぜ今感染症疫学か?
10. 6月12日 感染症疫学総論1:伝播の生物学的基礎
11. 6月19日 感染症疫学総論2:伝播の理論的基礎
12. 6月26日 感染症疫学総論3:流行の測定と監視
13. 7月3日 感染症疫学総論4:感染症疫学の方法−ケーススタディ
14. 7月10日 日本の感染症法と感染症サーベイランス
15. 7月17日 フィールドエピデミオロジー
16. 7月24日 試験
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環境汚染と健康 前期:選択科目(大学院) 全学共通科目(B・D群)
(水)4時限 A号棟 105・107
吉永助教授ほか 過去と現在の環境汚染による健康被害のメカニズムを多面的に検討することによって将来の健康リスクの制御を考える。
本授業は次の3部から構成される。
I. 20世紀の環境汚染による健康障害:メチル水銀、鉛、カドミウム、ヒ素、PCB、DDT、ダイオキシンなど、環境汚染の代表的事例と健康障害のメカニズムを講義する。
II. 21世紀の環境汚染による健康影響:21世紀には、世代を超えた健康影響が懸念されるようになってきた。環境ホルモン、難分解性物質、新規化合物を例に現在進行中のこれら化学物質による健康影響を講義する。
III. 健康リスクマネジメント:20世紀の教訓を基に、現在進行しつつある事態から環境汚染によるリスクマネジメントについて考える。

(成績評価の方法)レポートまたは定期試験の成績に、日常的な意欲を加味して評価する。
(コメント)生物と化学の知識は前提としない。積極的に質問及び討論することを希望する。
講義日程
1. 4月16日 オリエンテーション・ 環境情報取得法
2. 4月23日 歴史的に見た環境汚染と健康被害
3. 4月30日 物理的環境要因による環境問題
4. 5月7日 化学的環境要因による環境問題
5. 5月14日 生物的環境要因による環境問題
6. 5月21日 Exposure monitoring & Biological monitoring
7. 5月28日 重金属による環境汚染と健康被害I:Pb
8. 6月4日 渡辺孝男: 重金属による環境汚染と健康被害II:Hg, Cd, etc.
9. 6月11日 大前和幸: 代替フロンによる健康被害
10. 6月18日 化学物質(特に有機溶剤)による健康障害
11. 6月25日 日下幸則: アスベストと塵肺
12. 7月2日 小泉昭夫: Persistent Organic Pollutants (POPs)
13. 7月9日 遠山千春: ダイオキシン・内分泌撹乱物質と健康
14. 7月16日 地球環境問題と健康
15. 7月23日 試験
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医療社会学 前期:選択科目
(月)4時限 A111
小泉教授 近年、リスクは社会学の分析対象として注目されている。本コースでは、医療社会学の基礎を学び、それを基礎としてリスクを社会の中でどう伝えるかについて考える。ヒトは、与えられた有害事象に対してリスクを回避し安全を求める行動を選択する。本コースでは種々の要因によりもたらされる有害事象を題材とし、不確実な情報のもとでの合理的なリスクの伝達のありかた、受けて側の個人レベルでのリスク認知と受容、社会集団におけるリスク認知と受容、合理的な意思決定のあり方について学ぶ。

学習到達目標(このコース終了までに修得が期待できること):
・ リスクとハザードを説明できる。
・ リスクコミュニケーションにおける不確実性を伝達内容に即して説明できる。
・ 個人および集団におけるリスク認知および受容の変容について述べることができる。
・ 初歩的なレベルの医療におけるリスクコミュニケーションを行うことができる。
講義日程
1-2. 4月14日 導入(小泉)および医療社会学概論(黒田浩一郎:龍谷大学教授) (4, 5時限)
3-4. 4月21日 医療社会学におけるリスク 佐藤純一(高知医科大学教授)(4,5時限)
5. 4月28日 リスクとハザード:リスクコミュニケーション
6. 5月12日 個人におけるリスクの認知と受容 (2名の学生)
題材論文: Starr C: Social benefit versus technological risk. Science 165:1232-1238, 1965、Solvic P: Perception of risk. Science 236:280-286, 1987
7. 5月19日 集団におけるリスクの認知に与える要因とその影響(その1)(学生)
題材論文:J Health Commun 2002, 21:455-472. Impact of emotional stability and attitude on consumption decisions under risk: the Coca-Cola crisis in Belgium
レポートのテーマを与える。
8. 5月26日 集団におけるリスクの認知に与える要因とその影響(その2)(学生)
9. 6月2日 ライフスタイルと健康リスク:健康リスクコミュニケーション(森本兼襄:大阪大学医学部教授)(現在の予定であり変更可能性あり)
10. 6月9日 テロへの恐怖の危険をどう扱うかーリスクコミュニケーションの役割(学生)
題材文献:Health Aff 2002, 21, 106-116 Dealing with the danger of fear: the role of risk communication
6月16日 休講
6月23日 休講
11. 6月30日 化学物質に対する汚染におけるリスクコミュニケーション(学生)
題材文献:J Environ Health 2002 65, 26-32 Risk communication and public response to industrial chemical contamination in Sydney, Nova Scotia: a case study
12. 7月7日 医療行為によるリスク(1)―脳動脈瘤は手術すべきかどうか?―脳動脈瘤の疫学、病態、診断および治療 (小泉)
題材文献:Unruptured intracranial aneurysms-risk of rupture and risks of surgical intervention. The intrernational study of unruptured intracranial aneurysms investigation. New Eng J Med. 339:1275-33
13. 7月14日 医療行為によるリスク(2):医療行為におけるRisk (井上佳代子)
14. 7月28日 レポートの討論
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医療の質と経済・制度
 今中教授担当
 (医療経済学)
前期:全学共通科目
目的:医療の質と安全の確保に関連する、制度・政策・経済・臨床現場・マネジメントの動向について、基礎を学ぶ。

 内容:【概論】医療の質と医療経済、医療の経済と制度.
     【医療の質と安全の評価とマネジメント】医療機関の評価、患者安全・医療事故防止のマネジメント、産業衛生から見た医療事故防止、医師の診療能力の評価と向上、EBM - 根拠に基づく医療、診療成績の評価と向上.
     【医療と政策】診療報酬制度・政策、医療の質・経済と医療政策

小泉教授担当日 6月4日
6月25日
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