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お知らせ
2016年1月17日に南相馬市かしま交流センターで「事故後の突発的に生じた福島第一原発からの放射線浮遊粉じんの放出」について報告を行いました。
[報告会資料]
[大気粉じん調査データ]
[土壌調査データ]


研究概要
 環境中に漏洩した放射性物質へのヒトの主な曝露経路には、大気中の放射性物質が呼吸によって入る経気道曝露と、食料・飲料水中の放射性物質が食事を通して入る経消化管曝露とがあり、これが内部被曝をもたらす。
 本研究では、まず大気輸送モデルにより放射性物質の大気中濃度を再現する。セシウム137は約30年という極めて長い半減期をもつため、地表面に沈着した成分の大気への再浮遊(re-suspension)も考慮する必要がある。計算された大気中濃度と地表面沈着量から空間線量率を算出し、実際の測定値との比較により、大気への漏洩量の推定を行うとともにモデルの妥当性を検証する。
 また、実際に現地において大気試料(気体、粒子)、土壌試料の採取も行い、これを持ち帰って分析する。検証された地表面大気中濃度からヒトの経気道曝露量を見積もる。食事による経消化管曝露量は、現地において採取した食事試料中の含有量から推定する。推定した曝露量を計算し、内部被曝の評価を行う。

 本研究は特に以下の3点に力点が置かれる。
 l 大気輸送モデルの開発
 l 空間線量率の計算値と実測値との比較による大気への漏洩量とその時間変動の推定
 l 現地における大気、土壌試料および食事試料の収集、分析

Department of Health and Environmental Sciences
Kyoto University Graduate School of Medicine